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アメトーク読書芸人が今年読んだおすすめ小説・パート5【読書芸人大賞発表】

アメトーク読書芸人がおすすめする小説・パート5【読書芸人大賞発表】

 

今回は、2016年11月10日放送のアメトークにて

発表された「読書芸人大賞」を発表します!

 

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読書芸人企画について・・・

今回の出演は、お笑い芸人であり『火花』で芥川賞受賞した、今話題のピースの又吉直樹さん。そして多読家で知られるオアシズ光浦靖子さん。おなじく本好き芸人で有名なオードリーの若林正恭さん。さらに、今年一気にブレイクしたメイプル超合金のカズレーザーさんの計4名が、今年の読書芸人大賞を発表します!

 

~今回のルール~

 ①パート5では「読書芸人大賞」を発表します!

 ネタバレ等ないように、ストーリーは簡素に紹介。

 

以上のルールで作品紹介をします!!

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それでは・・・

アメトーク読書芸人が選ぶ

「2016年読書芸人大賞」を発表します!

 

2016年アメトーク読書芸人大賞(全8作品)

又吉直樹選考作品(2作品)~

1.『祐介』尾崎世界観(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 スーパーでアルバイトをしながら、いつかのスポットライトを夢見る売れないバンドマン。ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てにみつけた物は…。「尾崎祐介」が「尾崎世界観」になるまで。たったひとりのあなたを救う物語。

 

 本業がミュージシャンだとは思えないほどの筆力に圧倒される。特に又吉さんも言っていたように、形容の仕方が非常に説得力があって面白くて深みがあった。

 ずっと読んでいたい。世界観に浸っていたい。心からそう思える作品です。

 

2.『まく子』西加奈子(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 小さな温泉街に住む小学五年生の「ぼく」は、子どもと大人の狭間にいた。ぼくは、猛スピードで「大人」になっていく女子たちが恐ろしかった。そんなとき、コズエがやってきた。コズエはとても変だけれど、とてもきれいで、何かになろうとしていなくて、そのままできちんと足りている、そんな感じがした。

 彼女には、秘密があった。彼女の口からその秘密が語られるとき、私たちは思いもかけない大きな優しさに包まれる。

 西加奈子直木賞受賞後初の書き下ろし。究極ボーイ・ミーツ・ガールにして、誰しもに訪れる「奇跡」の物語。

 

 西加奈子ワールド全開の世界観。誰でもわかる平易な言葉で、誰も描けない世界を描く、その唯一無二の才能に圧倒されます。世界は残酷で孤独で、それでも美しい。気が滅入ってしまいそうな、そんな時に読みたい一冊です。

 もう絶望しなくていい。僕たちには西加奈子がいる。

 

 

光浦靖子選考作品(2作品)~

3.挫折を経て、猫は丸くなった。』天久聖一(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 一瞬で読めて、無限に広がる416の物語。「彼女の頰を、マウスカーソルで撫でた」「白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない」「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」「担任に好かれている吉田と、ただの吉田がいた」――提示されるのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第の自由な文学、「書き出し小説」。416本の異なるストーリーがあなたを魅了する!

 

 選び抜かれたよりすぐりの書き出しだけを集めた一風変わった名作集。どこからでも読めて、頭を使わずに楽しめます。一つの書き出しから、広がる世界はまさに無限大。その贅沢で芳醇な書き出しの美学を堪能してみては?

 

4.『グローバライズ』木下古栗(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 生まれてくる時代を敢えて間違えた、すべての人たちへ。フリーク続出! プロの書き手も熱狂する孤高の作家、傑作短篇集。

 小説がこんなところまで到達できるなんて。「GLOBARISE」を読む前の世界には、わたしはもう戻れない。(柴崎友香)

 

 すべての「意識高い系」読書人を挑発し嘲弄する、この上なくドイヒーでサイコーな文学がここに! ! ! (佐々木敦)

 

 途轍もない視力を持つ位の高い魂に真っ向を射貫かれました。(町田康)

 

 とにかく各著名人の熱狂的なコメントから分かるように、その筋の人たちから絶大な支持を得ている本作。読書好きが、真っ向から立ち向かっても、本作の前では、完膚なきまでにひれ伏すでしょう。すべての本好きに送りたい傑作小説です。

 

 

若林正恭選考作品(2作品)~

5.『あひる』(文学ムック「たべるのがおそい」vol.1に掲載)今村夏子

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 わたしたちは誰もが重力というものに支配されています。「たべるのがおそい」は、その重力を少し弱めてみたいと思っています。読んでいるあいだ、少し動きやすく、歩きやすい、それがこの一風変わったタイトルの文学誌の目標です。西崎 憲

 

 若林さんのおすすめは、まだ文庫化されていない、今村夏子「あひる」です。芥川賞最終候補として残った、知る人ぞ知る名作です。

 

 今村夏子は、2010年に「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。翌2011年には「あたらしい娘」を改題した「こちらあみ子」によって、第24回三島由紀夫賞を受賞した女性作家です。三島賞受賞インタビューの際に、次回作の抱負を聞かれて「今は特に書きたいものはない」と発言。

 それから5年間、本当に何も書かなかったのか作品の発表はなかった。そして満を持して発表されたのが「あひる」。待ちわびたファンもいたのではないでしょうか?

 単行本も待ち遠しいですが、取り急ぎ読みたい方は、文学ムックをおすすめします。私も待ちきれずに買ったファンの一人です。おすすめします。

⇒【続報】11/18に単行本化されました!リンクを張ります!

 祝☆単行本化!

 

 

6.『マチネの終わりに』平野啓一郎(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか―。出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。

スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。

やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。

 

  大人が読むべき恋愛小説。特に30代の大人たちが読むべき小説で、キレイごとだけを描いた青春小説のもう一つ先にある恋愛小説です。静かに燃え上がる大人の恋愛事情とそれに反するような不運と悪意。しっとりとして美しい世界観を堪能できます。

 

~カズレーザー選考作品(2作品)~

7.『静かな炎天』若竹七海(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

  ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。

 イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集。

 

カズレーザー「本を紹介する機会があれば、この作家を紹介したいを思っていた」

 

 仕事はできるが不運な女探偵・葉村晶。本作は短編集なので、一話一話が短くサクッと読めるので、若竹七海の本を読んだことがない人には、まずはこちらをおすすめします。

 主人公の葉村晶の皮肉っぽい性格と、論理的推理のバランスが見事。そして登場人物たちは、みな個性豊かで、これまた面白い。読んだ後に少し毒気が残る感覚は、イヤミスのジャンルだが、その毒の強さがちょうどよいので、また読みたくなります。ミステリーファンは、必読の作家です。未読の人は、ぜひ手に取って見てください。

 

8.『ヤギより上、猿より下』平山夢明(著)

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

「あんたら全員、ヤギより上、猿より下なんだよ!」
真心山の麓にある売春宿『ホーカーズ・ネスト』にやってきたオランウータンのポポロと、ヤギの甘汁。
動物たちの活躍ぶりに、人間の従業員たちが戦慄する……表題作の「ヤギより上、猿より下」をはじめ、〈シュール〉な設定、乾いた〈ユーモア〉と、エッジの効いた〈表現〉で、〈最悪の状況〉に巻き込まれた人々たち〈イエロートラッシュ〉の泥沼のような日常を、スピード感あふれる独特の文体で疾走するように描き出す全四編。

 

 サイコで、ユーモラスで、文学的で、娯楽的な不思議な物語の幕開けだ。不条理な日常で起こる、混沌で陰鬱な世界がここには存在する。

 きついお酒をあおりたい人は酒屋に行かずに、まずは書店へ行って、平山夢明の本を手に取ることをおすすめします。ピリッとエッジの効いた物語があなたを待っています。さあ物語の始まりだ―

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

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  アメトークの読書芸人企画も、パート5で最後です。

今回の読書芸人企画は、特に個性豊かなラインナップで、楽しい作品リストになりました。気になった作品があれば、この機会にぜひ手に取ってみてくださいね。

それではまたー